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地縛霊は国境を越えて

先日、といっても結構前のことだが、家族で心霊写真のテレビ番組を観ていた際の話。

第三位、第二位、とランクがあがっていくにつれホラー度もアップしていき、第一位はどれほど恐ろしいものか、と作品が発表される前から期待で心拍数は高まっていた。

しかも第一位は写真ではなくビデオで、楽しげな宴会の様子を端からカメラを回して撮っていったものだった。が、宴会客の間に、長い黒髪の、青白い顔の女性が映りこんでいる!!
しかも、カメラが回っていった先の向かい側の席にも同じ人物らしき姿が映っている!! 霊の瞬間移動か?! げにうらめしげなその眼! おとろしや、と震えあがったその瞬間。

「外人?! 外人よね?!」
と母がのたもうた。

「外人じゃない?! だって顔小さかったし」

一気に恐怖スケールはマイナス100。いや、そういうことじゃなくて、と説明する気もないほど脱力したが、本人は確信しきり、興奮気味で主張し続けている。

一方テレビでは、心霊写真研究家とやらが「これは地縛霊で・・・・・・」などと例の如く解説していた。

後日、わたしがこのことを思い出し笑っていると、母が「そんなに笑われても困るのよね~」と困惑した様子でつぶやいた。
「絶対外人だと思うのよ。だって鼻高かったし、色白かったし」

一応、これは地縛霊が楽しげな宴会に誘われて出てきたものである、という心霊写真研究家の説明を繰り返し、地縛霊というのはその土地に縛られている霊で、と説得を試みてみた。
「鼻筋通ってたし、首長かったしね・・・・・・」と本人は納得できない様子。

ちなみに、その晩現場に居合わせた兄は最初から事態の収拾を放棄し、しばらくわたしが説明を試みて徒労に終わった後に、「それは、運転中に幽霊が道路上に現れたら『え、ここって左側通行?!』って言うのと同じことだよ」と言っていた。至言かな。

(さらに後日談。あの話ブログに書いたよ~と教えると、「あれ絶対外国人だったよね」。まあ、日本のとある居酒屋に棲みついてしまった外国人地縛霊がいてもいいのだけれども。典型的なサダコに見えたけれど)

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